科学的なデータを集めるため??

2008年1月31日読売新聞記事の「試験的」という意味が分からなかった。

ただし、現時点での判断は十分なデータに基づいているとはいえず、代理出産についての医学的安全性と社会的な妥当性をさらに検討するため、国の厳重な管理下で試験的に行うことは例外的に認めた。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080131-OYT8T00254.htm

18日の朝日新聞だとこんな感じ。

 ただ、海外に渡ってでも代理母出産を望む人がいる現状を踏まえ、全面禁止だけでは解決できない問題があると判断。慎重を期すことを前提に、国の承認を得た臨床試験のような形で安全性にかかわるデータを集めることも重要とし、最終調整をはかることになった。

これって反対派が「データがないから禁止」と主張したのに対して「臨床試験のような形で例外をみとめるべき」という反論があり、それが伝言ゲーム化したのかと思っていたのだが…
ほんとに、こんな風に議論されていたのを知ってビックリ!

代理出産の是非で公開シンポ
http://www3.nhk.or.jp/news/2008/02/01/d20080131000247.html
まず、代理出産の是非を検討している委員会の鴨下重彦委員長が30日に示した素案について説明し、「新たな法律を作り、原則として禁止する一方で、代理出産する女性や子どもへの影響などの科学的なデータを集めるため、国の厳重な管理の下なら例外的に認めてよいのではないか」と会場に問いかけました。

これは、どちらの陣営にとっても理解不能だろう。



1月30日の第15回「生殖補助医療の在り方検討委員会」については、読売が一番詳しく報じていた。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080131-OYT8T00229.htm
 報告書案をまとめるこの日の検討委でも、例外的に試行を認めたのに法律で禁止するのは「矛盾している」との声も相次ぐなど、十分な議論が尽くされず、単なる論点整理にとどまった面がぬぐえない。

なかなか手厳しい。