学術会議検討委が大筋合意

各報道機関の見出しを比較


NHKだけが「容認」を強調している。

代理出産 例外的に容認の素案


赤ちゃんをほかの女性に産んでもらう代理出産の是非について、日本学術会議の検討委員会は新たな法律を作り、原則として禁止する一方で、国の厳重な管理の下なら例外的に認めてよいのではないかとする報告書の素案を示しました。代理出産をめぐっては、国や学会などが全面的に禁止すべきだとしており、例外的ではあっても実施を認める今回の素案は、これまでの流れを大きく変えることになりそうです。
(1月30日 19時2分)

これは、かなり踏み込んだ報道、というかミスリードではないか?
9時台の番組では日本国内で代理出産を実施した諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘院長のインタビューを流していた。 しかし反対派の「識者」のインタビューがない、アンバランスな報道だった。

これまでの流れ

日本学術会議産婦人科学会は一貫して全面禁止すべきだという方針を示してきた。
全面禁止の法案提出を2000年と20003年に予定していたのだが、ことごとく潰されてきた。


法整備が進まないままに50代の祖母が孫を出産とか、死者の凍結精子を用いた出産の事例がでてきたため、これ以上の遅れは許されない、という声が大きくなっていた。


日本学術会議としては「例外的に認めてよいのではないか」という文言をいれることで代理出産推進・容認派に花を持たせ、今回こそ法案成立まで持っていこうとしている、と観るべきではないか?


「例外的」の内容が不明だけれど、イギリスのような形を想定しているのかな?
カウンセリングとか、養子関係の法律などの整備も必要なのだが、実際問題として実現の可能性は有るのか?
根津八紘院長はNHKインタビューで、「容認」といっても実施は現実的には無理だと語っていた。


「原則禁止」という部分を見出しに載せず、「容認」と大きく報じているNHKの報道は、かなり奇妙だ。