ヒト・クローン技術と不妊治療

ヒトクローンを請け負う企業「クローンエイド」のクロード・ボリロン・ラエル氏の、2000年ころのインタビューより。

「今日あなたに世界で初めて伝えられるいいニュースがあるんです」
「2001年中にクローンベビーをつくる」
「先日アメリカで正式に決まりました。2001年中にわれわれは、少なくとも1人のクローンを生み出すことになったんです」
「どの州のどういう方ということはお話できませんが、医療ミスで生後10ヵ月の赤ちゃんをなくしてしまったご夫婦です。彼らの赤ちゃんをクローンで再生させるのです。かわいい赤ちゃんが再生されたという結果が出れば、クローンに関する世論もいまとは違った見方になると思います」


 ――そのご夫婦は、なぜ新しい赤ちゃんではなく、クローンをつくろうと言うのですか?


「現在すでに彼らには妊娠中の新しい子がいます。でも、死んでしまったその赤ちゃんを非常に愛していたから、”その子”を再生したいのです」


 ――では、いま妊娠している赤ちゃんを出産した後で、クローンの赤ちゃんを産むということですか。


「そうです」
「これまでクローンエイドには200件以上の依頼がありました。けれども、実際に実践するのは、今回のカップルの1件だけです。依頼者は、ほとんどの場合、赤ちゃんが欲しいためにあらゆる方法を試し、失敗してきた不妊の人。あるいは同性愛の人。彼らに残された手段はクローニングしかないのです」
http://moura.jp/clickjapan/genome/cap3_2/3_2a.html


ある種の人にとっては「福音」となったのかもなぁ。 ちなみにクローンエイド社ってのは、ラエリアンな人たちの会社。


この件については、協和発酵のサイトで中原英臣氏が連載している「おもしろゲノム雑学塾」が詳しい。
http://www.kyowa.co.jp/bioworld/OmoshiroGeno/list.html
第14話 クローン人間出現への不安と思惑(1)
第15話 クローン人間出現への不安と思惑(2)


ヒト・クローン技術が不妊治療として利用される危険性なども論じられてます。