蒲生泰軒の名乗り
敵に対しては「名のない男」と名乗り
「いったい貴公は何者でござるかな?」
「おれか? おれは天下を家とする隠者だ」
「なに、隠者? して、御尊名は?」
「名なぞあるものか。しいて言えば、名のない男というのが名かな」
味方に対しては、実名(?)を名乗ったりする
「さだめし世に聞こえし隠者(いんじゃ)、御尊名は?」
「隠とは隠れた者、ところがこのとおりどこにでも現われる。名か。そいつは……」
と口ごもったから、また名のない男と答えるかと思うと、
「蒲生泰軒(がもうたいけん)と申す」
林不忘 作『丹下左膳 乾雲坤竜の巻』より
http://www.aozora.gr.jp/cards/000290/card24376.html
パソコンのモニタで読むには、ちょっとつらかった。
最初はブラウザで読み始めるが、白背景がまぶしくなってくる。
エディタの背景を紺色にして、白い文字・縦書きにして読んだ。
ケータイ小説のほうが、目に優しいのかもなぁ(苦笑
登場人物が多すぎたような気がしたなぁ
林不忘の別のペンネーム「谷譲次」名義のものは、海外旅行に行くときに読みたいな。