カミーユ・クローデルを巡る作品

舞踊

検索で見つけた動画。
フランスでのダンス劇らしい。 30分ほどの舞台。

Camille Claudel 2005
http://www.wideo.fr/video/iLyROoaft6u1.html


再演の様子かしら?

Repetitions Camille Claudel
http://www.wideo.fr/video/iLyROoaft6ut.html


題名からすぐ連想する、代表作のポージングとか芸術家同志の愛の葛藤とか三角関係とか、そういうモノじゃぁなかった。


苦悩する女性を中心にした群舞。
精神病院に幽閉された芸術家の心象風景なのかな?


これが日本舞踊家・西川千麗の創作舞踊の映像なのかな?

http://www.senrei-nishikawa.com/


ミュージカル

英語版wikipedhiaを読むと、ミュージカルも作られている模様。
http://frankwildhorn.com/projects/camille/


ブロードウェイで上演されるかも、とのこと。

映画

カミーユ・クローデル [DVD]

カミーユ・クローデル [DVD]

監督は、当時イザベル・アジャーニのパートナーだった人。 撮影監督として有名なひとだが、この映画が初監督作品。 
細部のこだわりが半端ない。 当時の風俗・アトリエ風景などを、かなりリアルに再現している。
見覚えのある彫刻も多数登場。


イザベル・アジャーニも熱演。 フランス国内や欧州の映画賞を受賞。この年のアカデミー賞で2部門ノミネートされている。 
日本ではヒットしなかった記憶があるな。 とにかく上映時間が長いので、公開館数が少なかったのも原因の一つかも。


あと、日本で初めてのカミーユ・クローデル展は映画日本公開の2年前の1987年。 関連書籍が本格的に訳出されたのは、映画公開のちょっと後のはずで、まだカミーユ自身の知名度が低かった。 タイミングが合わず、相乗効果も期待できなかった。
ちなみにフランス国内では「ポール・クローデルの姉」として、それなりに名字に聞き覚えがあったはずだが、日本では今以上に「知る人ぞ知る」という存在だった。


映画自体は、役者さん達が熱演。 ロダン役のジェラール・ドパルデューも「似ている」感じ。
モデルを、男女を問わずさわりまくる姿など、説得力があった。


でも、カミーユは「線が細すぎ」と感じてしまったなぁ。
粘土をこね、石を削る肉体労働を何年も続けていた人だから、もっと骨太で筋肉があるはずだろう、と思ってしまう。(ハチミツとクローバの「山田あゆみ」みたいなイメージ) (30代の時の写真は昨日のエントリーに)
弟のポール(後に詩人・劇作家・外交官として名をなす人)を言い負かすくらい、口も達者で辛辣だったはずでは…とか。


有る程度、関連書籍で予習してから見たほうがいい映画だと思う。 
淡々と年譜通りに話が進むので、ストーリーを追うよりも細部のこだわりに注目した方がいいかも。 
画面構成とか小道具・彫刻の使い方にかなりこだわってた映画だった。

【追記】

切手

2000年にフランスの切手に採用された「ワルツ」