イラン大統領選挙の結果が出たようだが

事前の世論調査ってのは、本当にアテにならないな


毎日新聞社

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090614k0000m070103000c.html

 ホメイニ師によるイスラム革命から30年。イランでは米国を「大悪魔」と呼んだ同師の思想に忠実であろうとする勢力(革命原理派など)と、ホメイニ路線から徐々に脱却して欧米との関係改善を図ろうとする勢力のせめぎ合いが続いてきた。

 アフマディネジャド氏はもちろん前者、対抗馬のムサビ元首相は後者と色分けできる。女性の権利拡大も含めて、より開放的な社会を求めたムサビ氏は善戦が予想された。少なくとも、1回目の投票では過半数を得票する候補がおらず決選投票にもつれ込むかと思われた。

 しかし、ふたを開ければアフマディネジャド氏の独り勝ちだ。約3分の2の票をさらっての再選は、金権腐敗を糾弾する同氏への共感と、二つの隣国(イラク、アフガン)に米軍が駐留する危機感が国内に広がっていることをうかがわせる。ムサビ陣営が言うように不正があったかどうかは引き続き見守りたい。


しかし、この社説の両候補者像ってのも、かなりステレオタイプな印象だな。


アルジャジーラに載ってたムサビ陣営の選挙運動についてのルポが興味深い。

Iran: A female voter's perspective
イラン:女の有権者の展望
By Tara Mahtafar, Mousavi supporter, Tehran
http://english.aljazeera.net/news/middleeast/2009/06/200961017716136972.html

選挙スローガンに 'government of hope' とか "Every Iranian, One Campaign" と言うのがあるらしい。
文中にも、まるで『イランのオバマ』という表現がある。


緑のシンボルカラーを使う大衆運動も、アメリカの影響を強く感じさせるな。
そこあたりが、イラン国民に警戒されたのかな?


参考 wikipedia:色の革命