オバマ大統領のカイロ演説

ホワイトハウス公式動画 英語字幕付き

アラビア語字幕

まだ公式な文書としては上がっていない模様。*1

トランスクリプト http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Remarks-by-the-President-at-Cairo-University-6-04-09/


米大使館による日本語訳(仮)
オバマ大統領のカイロ大学での講演「新たな始まり」
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-20090604-71.html


イランの核開発問題とアフガニスタン問題への、米国の行動に理解を求めることが主目的なスピーチ、という印象。

毎日新聞が社説に取り上げている

現地の反応ってのが、いまいちわからないな。

事前の予想

4月6日、トルコの首都アンカラでの国会演説分析

一橋大学大学院社会学研究科教授 内藤正典による解説。
今回の演説と重なるところが多い。 



公式
http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Remarks-By-President-Obama-To-The-Turkish-Parliament/


この大統領は、国内よりも国外の方が人気が持続するんじゃないかなぁ。
所々微妙な所があるような気がするけれど、相手国を持ち上げるのが、けっこう上手かも。  


しかし、このときグアンタナモ収容所閉鎖問題に言及していたりするが、なかなか現状は厳しい。
「CHANGE」というキーワードを使っていたりする。 今回のカイロ演説では使っていなかったはず。

タイトルが釣りだなw
プラハ演説の中の「道義的責任 moral responsibility」が「核兵器使用を謝罪」みたいに受け止められたのを踏まえてのことだろうけれど。

 4日の演説でオバマは、どの地域の入植活動を停止すべきかといった和平戦略の具体策を語るかもしれない。だが、中心的なメッセージはより深いものになる可能性が高い。

 大統領選の最中、オバマアメリカの人種問題について感動的なスピーチをした。アフリカ系アメリカ人に向かって「人種問題の古い傷を乗り越える」ことは「過去の犠牲になることなく、過去の重荷を受け入れる」ことだ、と語った。

 オバマがあらゆる立場の人に伝えたかったのは、「私の夢を犠牲にしなくても、あなたの夢をかなえることはできる」というメッセージだ。オバマイスラム社会(とイスラエル)に向けて語るスピーチも、そうしたトーンになりそうだ。

 間違いを2つ合わせても、正しいものは生まれない、とよく言われる。だが今日の中東情勢では、すべての関係者が間違いを認めることが、正しい未来に向かう唯一の方法かもしれない。

半ば予想はあたっているかなもなぁ。
具体的な政治プロセスに関しては、いつもの通り(?)それほど詳しく述べてはいない。


政府首脳に向けた演説ではなくて、虐げられた立場の人々(貧困層や女性やマイノリティ)向けのスピーチという印象も強い。
ケニア出身でムスリムだった父を持ち、ジャカルタで小学校に通った有色人種が大統領となった自身の歴史と、世界の歴史を重ね合わせて語る姿には、それなりの説得力が有るわけだが…


大統領自身がアメリカの「CHANGE」の象徴だと訴えているわけなのだが…、はたしてそれがいつまで通用するか若干の不安があるなぁ。

その他、ちょっと気になったこと

核開発問題についても、それなりの時間を割いている。
核問題は、オバマ政権の最重要課題なのかも。



「日韓のように文化を保持しながら経済成長した国もある。」と言い出すから、ちょっとビックリしたぞ。
ここで日韓が出てくるとは思わなかった。 
どうやらエジプトでは韓国の自動車が頑張っているらしい。 一時は新車販売シェア1位だったこともある模様。

韓国車、エジプト市場でシェア低下…中国・日本車が好調
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=91493&servcode=300§code=300

エジプト新車市場で‘疾走’してきた韓国産自動車にブレーキがかかった。 28日のKOTRA(大韓貿易投資振興公社)カイロ貿易館によると、今年上半期のエジプト乗用車市場で韓国車は35.9%のシェアを記録して1位を守ったが、前年同期(44.8%)に比べると8.9ポイントも低下した。
2007.09.28

この地域だと、サムソンも強そうだ。

*1:仕事が速いというかネットを重視しているなぁ。