オーマイニュースの消滅 2

結果的には、初代編集長に鳥越俊太郎を据えたことが大失敗。

底の浅い実名主義

日本のネットで延々と続く実名・匿名議論の歴史を全く踏まえず、ただ反2ちゃんねる意識での実名主義固執していたとしか思えなかったな。

2007年正月に掲載されたこの記事には、いろいろ驚かされたな。

鳥越: さっそく採用して(笑い)。日常生活の中にある、それこそ病気とか、教育とか食事とか生きている上で殆どの人が重視していることがあります。そういうところで市民記者になってもらう。もう一つは色んな職業の人に市民記者になってもらいたいわけなんですね。会社の中で言いたいけれど言えないことを書いてもらったり、その道のプロだけれども物書きのプロでない人が参加してくれればいいのかなと。オーマイニュースを見ていても、僕らではわからない専門的な記事もありますから、そういう人が来てくれればしめたものかなぁと。中央官庁の役人が、実名で内部の腐敗を書いてもらえると活気付くと思いますね。

当然こんな反応が出てくる。

 プロのジャーナリストでもない素人のサラリーマンやOLがなぜ実名で「会社の中で言いたいけれど言えないことを書」くことが、一体全体この日本社会でできると鳥越氏は本気でお思いなのでしょうか。


実際に中央官庁の役人が実名投稿したことが有ったんだろうか? そのときの準備は出来ていたのだろうか。

取材を巡る訴訟騒動

ジャーナリストが取材相手から、「裁判起こすぞ」と言われたり、実際に名誉毀損で訴えられることは想定しておくべきことであるのだが、その点でもオーマイニュースの方針は不確かなものだった。
いちおう50万円までは裁判費用を出してくれるようなことが、規約に書かれていたようなのだが…


その50万円を使う機会は有ったんだろうかなぁ?
それ以前に、そういう事態になったときに相談できる体制はあったんだろうか?
先輩記者のアドバイスとか、弁護士の助言など受けられたのだろうかなぁ。



オーマイニュースが記者個人を訴えようとしたことは有る。
2007年1月に鳥越編集長交代騒動が勃発。
鳥越氏が記者を「名誉毀損で訴えるぞ」と恫喝していたことが発覚する。

ここが詳しい

http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/cat6899441/index.html


鳥越氏と記者のやりとりの書き起こし。

共謀罪反対 THE INCIDENTS (Alternative Version): 鳥越俊太郎と盗聴法、共謀罪、『オーマイニュース』(14)鳥越氏のウソと恫喝の実例〜Part 6〜 http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2007/02/14part_6_f76a.html

音声ファイルまで晒される。

http://incidents.cocolog-nifty.com/onsei/torigoe20070113-1.mp3
http://incidents.cocolog-nifty.com/onsei/torigoe20070113-2.mp3

身をもって取材トラブルの実態を見せてくれたので、ありがたかったかも。