なぜアメリカの話ばかりするのかな?

ふと思い立って、日教組のサイトを見に行く。 なだいなだ氏がコラムを寄せていた。
オバマ氏当選を受けて日本の「後進性」を憂う、というワンパターンさにうんざりした。

ぼくの妻はフランス人で、ぼくの子どもは「あいのこ」である。混血だとか、ハーフだとか、いろいろな表現があるが、発音してみると「愛の子」というイメージがわくので、ぼくはこの表現を使う。
(略)
こうした流れを見ていると、日本社会の意識は、大分遅れているように思う。在日の二世や外国からの移民が、議員に選ばれ、首相になる日はいつ来るのだろう。

たまたまこのコラムだけなのかと、ご本人のサイトを覗いてみたけれど、全体的には反英米論調のコラムばっかりという印象。
なんでフランスの話をしないのだろうか?


まー、フランスにはサルコジ大統領はハンガリー移民2世(母方はギリシア系)で、前夫人はスペイン国籍、現夫人はイタリア国籍というネタもあるけれど、それよりもアラブ系の閣僚がいたことくらい触れればいいのに。

ド・ヴィルパン内閣の機会均等担当大臣(2005~2007)だったアズズ・ベガグはアラブ系の人

2005年に現職閣僚としてアメリカに行ったら、空港で不審者扱いされちゃったので有名な人 (違


日本の後進性を憂うのもいいけれど、欧州の非白人閣僚の数も気になるぞ。



なんとなく関連記事としてル・モンドでのフランスサッカー記事でも貼っておく。

 2008年6月のUEFA欧州選手権の際、どのチームを応援するのかと尋ねられて、イタリア系のフランス大統領夫人カーラ・ブルーニサルコジは、「悩ましいわねえ」と答えた。それに引き比べ、アルジェリア系フランス人選手が両方の国への愛着を語ったとしても、微笑ましいと見てもらえるとは考えにくい。サッカーは過去50年にわたり、アルジェリア戦争、移民の流れ、郊外団地の閉塞感や、9・11後の過敏な精神状態など、今も生々しい歴史の一つ一つを反映してきた。[フランス語版編集部]