長野県の二人の医師

諏訪中央病院名誉院長でもある鎌田實氏が、blogに「インドで赤ちゃんを作る」というエントリーを書いている。

インドで赤ちゃんを作る 2008年8月16日 (土)
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_647c.html

この影響なのか、信濃毎日新聞の8月23日社説が、はっきりと代理出産禁止という立場を表明している。

信毎web社説=代理出産 法による禁止を急げ
http://www.shinmai.co.jp/news/20080823/KT080822ETI090017000022.htm

これには、ちょっと驚いた。
今年初め日本学術会議の委員会が、「代理出産は法律で禁止すべきだ」という報告書案をまとめていた。そのときは、大多数の新聞社は両論併記で、「国民的議論が必要」「国会の動きがにぶい」みたいな玉虫色の社説を書いていた。
「生む権利」を制限すべきではないのでは?、世論もその方向にあるから原則禁止には疑問、という雰囲気が強かった感じ。

社説になっていない読売新聞社
http://d.hatena.ne.jp/LondonBridge/20080203/1201986565

各紙社説を読み比べる
http://d.hatena.ne.jp/LondonBridge/20080205/1202170804

今回の信濃毎日新聞社説は、国内で唯一(?)代理出産を続けている諏訪マタニティークリニックの根津八紘院長が61歳の女性の女性に孫を生ませたと発表した直後のものなので、なおさら興味深い。


これだけはっきりと「法による禁止」を主張している社説は、初めてのような気がする。