養子のこととアンケート

イー・ウーマン」サイトで『代理出産を法律で禁止」に賛成ですか?』のアンケート実施中。【サーベイ期間】2008/2/4(月)より2008/2/8(金)まで
http://www.ewoman.co.jp/survey.html?c=031510001&a0.x=7&a0.y=3


今のところ「代理出産を法律で禁止」にはNoが優勢。
いわゆる「試験管ベビー」というのは、当初はかなり違和感があったはずだけれど、現在は普通の医療行為という認識になってきている。
それと同じような技術と認識されているのかな?



同じサイトで「品質は同じ。クローン牛を購入しますか?
人間が「生命」を操作すること。明確な線引きはできるのか?

という投票も実施中。
http://www.ewoman.co.jp/report_db/pages/01_080128_1.html
こっちはNoがが圧倒的。

微妙な気持ちだな。
牛の場合はすでに代理出産も凍結精子も実用化されているが、そっちは食べる分には抵抗感がないのだろうけれど。


代理出産の議論には「養子」の話題が出てくる。
1988年に成立した特別養子縁組制度で、同年には3200件あったが、この頃は500 件前後で推移している。

近年は、実親による子ども虐待の問題が増加していることなどもあり、少しずつ増加している(図)。一方、里親に登録している人の数は減少傾向にある。


http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h17/01_honpen/html/hm01030011.html
平成17年版 国民生活白書コラム 認知度が低い里子、養子を通じた子育て


「法的な親子」より「遺伝的な親子」が優先されているのだろうな。
生殖補助医療の進歩にともなって、出産をあきらめるのはまだ早い、養子は次善の策という傾向もあるのだろう。


【再掲】
オンラインマガジン「セクシャルサイエンス」2001年11月号
http://www.medical-tribune.co.jp/ss/2001-11/ssNov04.htm
柘植あづみ・石原理の対談より

柘植 日本では遺伝的な繋がりへのこだわりが,戦後になって急激に強まっている。養子縁組の件数も戦後急激に減っているんです。1つには,家制度が崩れたからですね。だから「養子縁組してまで子どもを育てるのは大変だ」ということなんでしょう。その「養子は大変だ」という言説がどこから出てきたのか,それを追求しないとダメだなと思っているんです。

 養子縁組して満足している方も,いっぱいいらっしゃるんですよ。里親制度で何人も子どもを育ててる方もいらっしゃる。自分の子どもは独立したので,新たに里子を育てるとか,もちろ里親には不妊の方もいます。
 その一方で不妊の方たちにインタビューすると,養子縁組をすごく否定的に見る。「自分の子どもだってまっとうに育つかどうか分からないのに,他人様の子どもならなおさらだ」という言説が出るんです。なぜそうなるのかが,よく分からない。1つは世間です。実際に養子縁組をした方が,周囲のうわさ話になったり,中傷されることもあると語っています。養子だということをご近所に隠すためにに引っ越してしまう方が珍しくありません。