遅いよ 森永卓郎

構造改革をどう生きるか第100回『経済“タカ派”福田氏で日本経済はどうなる
2007年9月21日 森永 卓郎氏
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/100/


 そこまで考えれば、この先の経済政策は見えてくる。福田内閣が誕生しても、弱肉強食の構造改革政策は、やはり継続されるということだ。


 実は、もし麻生氏が総理大臣になったら、デフレ退治のための金融緩和政策をとることで、日本経済は革命的によくなるとわたしは期待していた。しかし、最後でハシゴを外されてしまったのは気の毒である。

この事に関しては、中川秀直が自サイトに9月16日付けで書いているし、それを当blogでも翌日指摘してる(自画自賛モード)
まったく…さんざんマスコミで「政策の違いはない」「違いは外交姿勢」なんて言っておいて…21日付け記事で、やっと指摘かぁ。  もう党員投票の締め切り間近だ。


マスコミは最初は福田氏が「リベラル」っぽいということで推している雰囲気が有った。 麻生氏はイデオロギー的に、とても推せないという感じだった。


今回の総裁選で派閥談合批判は強かったが、経済政策の転換・地方重視という点での福田陣営批判・追求はあんまり無かったな。 2候補の政策はほとんど同じ、ということでお茶を濁していた感じ。 両候補とも、「似たような政策」という評価自体には、あまり反論しなかったことも確かだが。 特に福田陣営は、政策に関しては準備不足を口実に「曖昧戦術」をつらぬいていたという印象が強い。 唯一、テレビ東京の番組のみで、経済の専門家が二人に質問していたのが思い浮かぶ程度。


二候補の違いは外交政策、というのがもっぱらの国内マスコミの分析だが、こんなニュースも。

「福田氏は親中国派じゃない」中国政府専門家が指摘
9月25日13時46分配信 サーチナ・中国情報局


 「日本も核兵器を持てる」――。中国重慶市の地元紙・重慶時報は、25日に新首相に指名される福田康夫氏が、過去の発言を見ると、中国の一部メディアが報じるように「親中国派」ではないとの専門家の分析を掲載した。


 同紙によると、福田氏の首相就任後の日中関係の動向は海外世論の注目の的だが、同氏については、靖国神社参拝しない考えを明言したため、「穏健派」あるいは「新中国派」との見方が一般的。同氏も首相就任後、対中政策は協調を重視する方針を明らかにしている。


 しかし、中国国務院のシンクタンク、社会科学院の楊進博士が同紙に寄せたリポートによると「福田氏が親中国派と見るのは時期尚早。福田氏の外交理念は小泉氏と同じ」。「表明は穏やかだが、かつて記者会見で『日本も核兵器保有できる。持ってはいけない理由はない』と公言したことを忘れてはならない」という。


 リポートは「福田氏は、平和憲法改正と核兵器保有などの問題で、麻生太郎氏や前任の安倍晋三氏より更に過激。日本を戦後体制から脱却させ『正常な国』にすることが外交上の目的だ。福田氏は他の2氏より策略というものをより理解している」「福田氏は『穏健派』とのレッテルを貼られているため、小泉、安倍の両氏のような明らかなタカ派とは、ポーズと策略が異なるだけだ」など、福田氏に対し厳しい見方を示した。(編集担当:井上雄介)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070925-00000010-scn-cn&kz=cn