テレビ東京だけで充分かも

総裁選情報を追っかけるのに疲れた1週間。


政策について突っ込んだ質問をしていたのは、最終盤のテレビ東京
他局の政治バラエティショーは必要ない、と思った。


今日の各紙社説。 読むべきモノが無いなぁ。
サンケイの社説で引っ掛かったところ。

 ≪逆戻りは許されない≫


 小泉政権以来の構造改革についても、福田氏は路線の継続を表明しながら、その姿勢がいまひとつ鮮明でない。とくに税財政改革は、参院選大敗の原因を格差拡大に求める声が自民党内に強く、ばらまき型への逆戻りが懸念される。
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070924/shc070924000.htm

二候補の政策で一番の違いはここだろうになぁ。
なんだぁ、最初っから福田支持だったのかぁ、と最後にネタばらしされたような気分。



福田氏についての考察は以下の所が詳しい。

「途転の力学」さんの『福田政権誕生は本当に悪夢なのか』シリーズ
http://keyboo.at.webry.info/200709/article_18.html


福田氏の長所と短所 (Baatarismの溜息通信)
http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20070922

ポスト安倍と政界再編の可能性を探る(その2:福田と麻生の違いは何か?):途転の力学
http://keyboo.at.webry.info/200709/article_16.html
いやあ、福田さんの発言は面白いですねえ。


構造改革路線」を修正するといっておきながら、
「公共事業の3%減と地方経済の問題は、悩ましい問題だが、
地方にもがんばってもらい、その程度の協力はお願いしていく」


つまり、「バラ撒きはしないよ」って言っちゃってるんですね。
プラス「消費税の増税」もあり。
小泉緊縮財政路線を見事に継承しているわけで。


じゃあ、「どこが修正なの?」って疑問が沸いてくるわけですが、
デフォルメすると、福田さんは


「経済政策面では路線修正の必要はない」


と考えていると見ていいと思います。


一方の麻生さんはその対極というかストレートですね。


「財源の問題から消費税も増やさないといけないが、
歳出削減(=公共事業削減)も限界に来ているので、
多少のばら撒きを復活させないといけないんじゃないか」


という主張ですね。


つまり、経済政策面に関しては、


福田さんは「小さな政府志向継続」、


麻生さんは「大きな政府志向への転換」

を主張されていると言えるでしょう。

党員投票は互角だったわけだが、それは「派閥談合批判」というのではなくて、こういった経済政策路線を見たうえでの互角の得票だったように思える。

http://keyboo.at.webry.info/200709/article_20.html
<まとめ:福田政権誕生は本当に「悪夢」なのか>


というわけで、
ようやく本題の答えを出して締めくくりたいと思うのですが、
果たして「福田政権」誕生は本当に「悪夢」なのでしょうか。


それに対する私の答えを
ご批判覚悟で述べさせて頂きたいと思います。


まず、内政面に関して。


福田さんは「小泉構造改革路線」の継承者であるため、
小泉路線を支持する人にとっては「悪夢」ではないが、
逆に、路線の転換を求める人にとっては「悪夢」である。


次に、外交面に関して。


福田さんは「超現実主義路線」を取るものと思われるので、
感情的には受け入れがたい部分も出てくるかもしれないが、
保守系の方々が考えているような
「亡国」の状況にはならないと思われる。
その点では「悪夢」ではないと考えていいのではないか。


政策面に関しては、このように考えております。


しかし、それよりも最大の難点なのは、
彼にリーダーとして必要な「決断力」がないことと、
これまでろくな「ケンカ」をしたことがないことにあると思われる。


それで本当に政策遂行が出来るのか、
「ケンカ」巧者の小沢さんに立ち向かうことができるのか。


ここに、はなはだ難があると考えられ、
「話し合い」という大義名分の元に、必要以上に
民主党に引きずれられてしまう可能性が高いという点では、
これこそが本当の「悪夢」なのかもしれません。

世間一般というかワイドショーのコメンテーターレベルでは、まったく逆の期待がされているからなぁ。
彼らにとっては、「悪夢」となりうると思う。
来年の春には、支持率が思いっきり下がっているような気がするなぁ。