ある種のメイク・ドラマ

町村派で安倍の兄貴分を自認している早川忠孝議員の文章を、ちょっと勝手に添削。


原文はこちら

http://ameblo.jp/gusya-h/entry-10047197443.html

2007年09月14日


週刊誌では追いつけない日本の政治の風景の切り替えの早さ

政治の風景の切り替えがこんなにも早いとは。


安倍総理の辞任表明が会ったのはつい2日前である。

所信表明演説をしたばかりで、なぜこの時期に辞任表明なんだ、と国民から怒りの声が上がってもおかしくない最悪のタイミングでの辞任表明だった。


このまま麻生幹事長が安倍総理の後継総理に選出されるようでは、日本清和会の危機を突破することは出来ない、と暗澹たる思いでいたが、総裁選挙を行うことが本決まりになったら、風景がすっかり変わってしまった。


ある種のメイク・ドラマが影で演出されている。


自民党の総裁でもある安倍総理が辞任の意思表示をすれば、当然後継の総裁を選ばなければならない。

国会が開会されていることを考えれば、政治の空白は最小限にしなければならない。

緊急の事態であることを考えれば、党のナンバー2である幹事長が後継総裁に選ばれるのが自然である。

したがって、麻生幹事長が後継総裁になるのが、自民党の既定路線のように思われてきた。


ところが、その既定路線が、臨時国会の開会当日の代議士会で当選1回の3人の若い国会議員小泉チルドレンが発言したことにより狂い始めたのである。

若手チルドレンの行動が、派閥の幹部総裁選挙管理委員会話し合い日程調整で決まりそうだった総裁選びを、国民の世論派閥の幹部の意向を十分反映した党員参加型情報戦と打算の選挙に変えてしまったのである。


このような状況の中で、ベテランの議員清和会や森喜朗から待望論が出ていた福田康夫氏が自ら総裁選への出馬の意思を表明する、という事態になった。


「小泉前総理の再登板を実現する有志の会」小泉チルドレン小池百合子と飯島秘書官が僅か数時間で31名もの署名を集め、さらに自民党所属の国会議員全体に署名の要請活動を展開したことが、自民党の流れを変えたのである。


両院議員総会では、40名もの議員が総裁選挙管理委員会が提案した総裁選挙日程を首相の国連出席に間に合わない日に変えるように求めた。


これで沈滞していた自民党清和会の雰囲気が一変した。


自分たちの力で、自民党変え支配することが出来る。


この日本麻生派が直面している危機を突破することが出来る、そういう自信が湧き上がってきた。


この一連の経緯が福田康夫氏のに火を点けた、と私は見ている。


週刊誌は相変わらず安倍内閣批判スキャンダルの記事を満載しようとしているが、安倍総理が辞任の意思表示をした後ではいかにもピンボケの批判かわしが成功したように映る。


3日で政治の風景が変わる、と思っていたが、今は一日で風景が変わる。


これで自民党は、崩壊の危機免れ迎えたようである。