山本七平賞をめぐる論争
マックス・ウェーバーのことを調べてたら、えらく論争が盛り上がってたのを知る。
山本七平賞を受賞した2002年に出た本がきっかけで、みんな凄く熱いな。
まだまだ現在進行形というか、東京大学大学院人文社会系研究科倫理学専攻に学位認定の学問的根拠を問う公開論争なんていう話も出てるようです。
- マックス・ウェーバーをめぐる羽入-折原論争の展開 - 羽入・折原の論争について北海道大学の橋本努がまとめたもの http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Max%20Weber%20Dabate.htm
それにしても、いろんな賞があるもんだなぁ、と改めて思う。
伊東乾著「さよなら、サイレント・ネイビー ――地下鉄に乗った同級生」に関連した話が有ったので、ちょっと引用しときます。
というのも、広島大学総合科学部における一「万年助手」の「学部長刺殺事件」、「オウム真理教」集団への大学院修士課程修了者(正確には、修士課程までで、研究者としての将来を閉ざされたと感じた挫折/逆恨み秀才)の大量流入など、高学歴層における「逸脱行動」の諸事例は、受験体制の爛熟と研究者市場で構造的に生産/再生産されるルサンチマンと「過補償」動機を抜きにしては、「解明」「説明」できないと思われる。そしてそれらは、もとより現象形態こそ異なるにせよ、ルサンチマンと「過補償」動機に根ざす「逸脱行動」という本質にかけて、「藤村事件」や「羽入事件」の予兆をなしていたのではなかったろうか。