東芝事件の思い出(2)

情報経路とか2ちゃんねるとか


あの音声ファイルは、告発者がさまざまな掲示板で宣伝してたりとか、いろいろ活動していたが、くちコミだけで広がったのではない。 マスコミの報道とYahoo!に取り上げられたことで、一気に広がっていった。

事件がどう広がっていたのか、いろいろ詳しく研究されていたが… ほとんど忘れたな (^_^;

まだポータルサイト、検索サイトが各社覇権を競っていた頃だった。 gooは国産エンジン、fresheyeは更新が早いのが売りだったとか、用途によって各種使い分けしていた時代。


Yahoo!に「悪マニ」が紹介されたが、2ちゃんねるは載らなかった。 一瞬だけ「手違い」で載ったが、すぐに消された。 (2ちゃんねるが正式にYahoo!の登録されたのは、もう少し後のこと)


一個人がwebサイトや掲示板を立ち上げ、維持・管理することの困難さが露わになった事件でもあったわけだが、まずはサイトそのものが読まれなければ始まらない。 
アクセスアップの方法は、当時からいろいろ研究されていたけれど、なかなか難しい。 ゲストブック・掲示板に書いてくれるのは、極々一部の人のみだ。


苦労してサイトを立ち上げ、いろいろ宣伝し、せっせと更新を重ねても、反響があるかどうかは…まぁ難しい。 ゲストブックにカキコしてくれて、さらに掲示板に書き込んでくれる人は、それほど多くない。 ある程度、人が集まっても常連だけでかたまってしまい、新しく書き込みするには空気を読まなきゃいけなかったりもするし、いつしかマンネリ化する。


事件で存在感を発揮したのが2ちゃんねる。 しばらくは「2ちゃんねるで晒す」と一定のアクセスがあったものだったが、そういうのは、ごく希なケース。


2ちゃんねるには何でもあるし、人が多い。 挨拶無用だし罵倒も騙りでもありだか、書き込めば、それなりの反応がすぐに得られる。 そのため、HP+掲示板スタイルでやってきた人をも、数多く引きつけてしまった。 それまでマメに自分のサイトの更新していた人も、2ちゃんねるにはまると自サイトが放置状態に陥りやすいようだ。


自前の掲示板で、常連とヌルイ交流を細々とやるのに飽きた人もいたのだろう。 2ちゃんねるで一言「ツマンネ」と書かれて、心が折れた人もいたのだろう。 

「HP+掲示板」のサイトとかテキストサイトは、一時期2ちゃんねるの影に隠れてしまったような印象がある。

痛いサイトが晒されて炎上して閉鎖に追い込まれることは、ごく稀なこと。 
それよりも、自分でサイト運営するよりも、2ちゃんねるのカキコで満足してしまう人が増えたことが、後世にかなりの影響があったように思う。

[NET]