民主党ブロガー懇談会とはなんだったのか


当時、gooが「衆議院選挙2005 ブログ選挙ポータル」というのを作り煽っていた。
http://blog.goo.ne.jp/election2005/

毎日新聞もシリーズ「ネットと政治 2005 」というのを連載
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/net/index.html


泉さんの「選挙取材→党首インタビュー→自民党主催メルマガ/ブロガー懇談会出席→民主党ブロガー懇談会」という流れは以下で検証しています。

幻の報道機関設立計画(11)〜(17)
http://londonbridge.blog.shinobi.jp/Category/4/


泉さんの活動は「ブログ選挙」キャンペーンの象徴だったと思う。



大塚耕平参議院議員の発言

大塚 では口火を切らせていただきます。本日は党本部に来ていただきありがとうございます。もともとは泉さんのほうから代表などにインタビューの要請があったのですが、就任後ようやく時間が取れましたのでここで皆さんにお誘いをしまして、こういう席になったと。ここで話したことはブログに掲載していただいて構いませんが、どなたかのブログを見たら「記者会見」と書いてありまして、これは別に記者会見じゃありませんので、あくまで懇談会ですから。

民主党ブロガー懇談会速記録 byR30さん
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/10/dpj_bloggers_ec1b.html

大塚さんが「懇談会」と強調していたとはいえ、実態はブロガー記者による「記者会見」という印象が強いな。

ヤメ蚊さんは「テーマは憲法改正国民投票法案。」と認識していたようだ。 「陳情」に近いのかも。
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/98bab655d4046d7677528458f594e3b5

泉さんも前原党首に突撃インタビューしちゃうし。


自民党に対抗して「ブロガー懇談会」としたのはいいが、お互いに手探り状態の会合だった。 民主党全体としてのネット政策・対策というのが、みえてこない。 ただ流行に乗り遅れまいという姿勢に見える。
ネットについて個々に考えてる人はいるようだが、きっこと共闘・偽メールとか失態ばかりが目立つ。 だから法案を提出しても、説得力が無い。 


民主党、インターネット選挙運動解禁法案を衆議院に提出 2006/06/13
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=891



最近ちょっと偉くなってしまい、ネット問題から離れているような世耕さんの分析。

 世耕 なぜ、日本ではネットによって政治がパッと盛り上がらないのか。ネット利用が禁止されているというが、それは選挙の12日間だけ。それ以外はいくらやってもかまわない。公選法が禁止しているからという理屈は成り立たない。じゃあ国民性かとかいろいろな見方があった。最近、答えだなと思い始めてきたのは日本はマスメディアが信用されているということ。アメリカは中立性原則もなくて、新聞や放送局によって、民主党系、共和党系とはっきりした論調を構えている。韓国は逆に独裁政権が長くて、その中でマスメディアのあり方に対してうがった見方があった。


 −−それで日本は。


 世耕 戦後60年間、大マスコミが中立的に報道しているんだという信用を築き上げてきた。選挙の情報はマスメディアから取るのが一番信頼できると。ネットに流れる情報はどちらかというと候補者や政党の大本営発表、あるいはちょっと辛らつな誹謗中傷であったり、あんまり信用できないような空気が長く続いてきたんだと思う。このためネットと政治のつながりが花開くのに時間がかかった。でも、だんだん使い方が分かってきて、静かな形で花が開いてきている。


政治は変わる?3者座談会 世耕弘成氏/鈴木寛氏/西村博之氏  毎日新聞 2006年1月1日
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/net/news/20060101ddm010010053000c.html

いまのところ「あるある捏造」は政治問題には直接は関係ないけれど、政治問題についての「信用」も、かなり危ないものがあるだろう。 「椿発言」類似の事件が、いつ発覚してもおかしくないと感じてる。 信用されないマスメディアと信用されないネットしか残らないんじゃ、さすがにまずいだろうな、とは思う。


言い方はアレだが、ちゃんとした「ネット世論」というのが構築される仕組みが出来ればいいなとは思っているので、ネットジャーナリズムとかWikipediaについては一定の期待は有るのだけれど…


「あの記事」で、私は傷つきはしなかった。もちろん、傷ついた人がいたであろうことは想像できるし、公党に不用意に近づくことは政治に混乱を惹き起す「可能性」はあったことは理解できる。それは確かにやるべきでない行動「だった」とは言えるだろう。


ただ。「実際」に政治的混乱は起こらなかった。そこにそれが起きなければ、それは私が関わる「公」の部分ではない。その点においては、私はそれ以上関わるべきではない

「世間」と範囲
http://d.hatena.ne.jp/eshek/20070210#p1

政治的混乱は起こらなかったけれど、政治的停滞のひとつの要因にはなったのではないかなぁ。 (いいがかりか?)
DJ研や「アルファブロガー」の振る舞いには失望したな。
最近の知事選がらみで、メールやmixi公選法ではグレーな事件が発覚してる。 ネットを想定していない公選法の改正は必要なのだが、いったいいつ改正されるのやら…