訃報:平岡正明

80年代初め頃までは好きだった。 もしかすると、それなりに影響を受けているのかもしれないなぁ。


ジャズ・芸能・筒井康隆関連でこの人を読み始めた。
新左翼三バカトリオ」とか「珍左翼」なんていわれるような評論は未読のまま。



『中国人は日本で何をされたか』『日本人は中国で何をしたか』等のルポは、チラっと読んだような記憶がある。
本多勝一と同時期か、ちょっと先行した仕事だったんじゃなかったかなぁ?
森村誠一悪魔の飽食』の元ネタみたいな印象だった。
本多勝一森村誠一は猛烈に批判されていたりするが、彼の「ルポ」は、あんまり話題になっていないような印象があるけれど、どーなんだろうか?



80年代になり海外ジャズミュージシャンの来日が増えた頃には、彼のジャズ論を読むことも無くなったような気がする。
80年代のアイドル全盛時代になると、「山口百恵は菩薩である」の論調で歌謡曲を語られてもピンとこなくなった。
若手(当時の)のアイドル論も流行りはじめたし、小倉千加子の「松田聖子論」(半分は山口百恵論)の方に説得力を感じてた。



誤爆」騒動が記憶に残っている。
筒井康隆を論じる評論で、ある評論家(たしか岡庭昇)を痛烈に批判。 
翌月の雑誌で事実無根の中傷だと反論される。 しかし「誤爆」であると認めつつも反論の仕方が卑屈であると、更に強い言葉で批判した。www


「お前は ”わたくしめは筒井康隆の忠実な下部です、ご主人様の悪口は口が裂けても申しません”、って弁解するのかyo」という調子だったかな。


月刊誌「現代の眼」が舞台の騒動だったような…… 



ご冥福をお祈りします。