和田秀樹についてのメモ

「ごくせん」批判の人が撮った映画?? 不思議に思ってググるとこんなインタビューを発見。

精神科医和田秀樹さんインタビュー(上) 「映画を撮るために医者になった」

和田 大学3年生のときに16ミリの自主映画を作ったんだけど、頓挫しちゃった。だけど、そのときに出てくれた橋爪淳さんは、今回の「受験のシンデレラ (小学館文庫) [ 和田秀樹(心理・教育評論家) ]」に出演してくれました。ほかに、当時オスカープロモーションのモデルだった高樹沙耶さん、高橋ひとみさんが出ていたのですが、そういう人たちの成功は羨ましく見ていました。
http://www.j-cast.com/2008/03/23018092.html

その辺のことを、本人がメルマガにも書いていた。


16ミリ自主映画というと、けっこう本格的な映画青年だったっぽいが…と思い、wikipediaを見てみると「アイドルプロデュース研究会」という記述が。


ああ、あの連中たちかぁ


当時マスコミに盛んに取り上げられていたな。
江下雅之氏の昔の日記から引用

2005年 8月20日 ミス東大の謎
(略)
 話題性の大きさという点では、和田秀樹氏のアイドル・プロデュース研究会(通称「アイプロ研」)が主催したアイドル・コンテストであろう。たしか第一回グランプリは多岐川裕美だったんじゃなかろうか。で、第二回は一般の女子高・中学生から公募し、当時13歳の武田久美子がグランプリを獲得した。余談だが、アイプロ研が調査した「次のアイドル」でトップだったのだ、あの杉田かおるであったような。
 アイプロ研のイベントは、婦人問題研究会(というサークル、通称「婦問研」)が「論争」を挑んだことがあって、どちらかというと、婦問研のメンバーの形相のほうが印象に残っている。まあ、あのころはミスコン・バッシングがまだ激しくなかった時代なので、それなりにインパクトが強かったわけだが。
(略)
http://massa.eshita.jp/journaux/2005/journaux0508.html

 
1982年の雑誌に2代目会長のインタビューが残されている。
「二代目代表 和田雅樹=法学部三年」と紹介されているのは、和田秀樹の弟のはず。

http://www.burikko.net/people/article01.html
「会を作った動機自体にも、ふだん女の子と接する機会の少ない東大生にナマ身のピチピチギャルを見せようって思いがあったわけです。だから、コンテストの審査方法も実にかわってたんですよ。例えば相撲のシコ。ジョギパン姿の女の子が東大相撲部の下に土俵入りするという、その姿を競うものでバカ受けでした」(「アイドル研」二代目代表の和田雅樹=法学部三年)
「大学生をおおうロリコン症候群」岩田薫  (『潮』1982年9月号)


あのころはそんな連中がいっぱいいたなぁ……(遠い目 *1 *2



ベタなアイドル青春映画のプロットを、非常に屈折した感覚で撮ろうとしたのかな? 
などと推測していたが… 某掲示板にこんな情報が

27 :名無シネマ@上映中:2008/04/06(日) 01:18:36 id:LQ10+I87
和田氏の作品はね、この「受験のシンデレラ」は見てはいないが、
学生時代の8mm作品があってね、題名がちょっと忘れちゃったけど、
「ゼロなんとか」とか「Q」とか、なんか数字か記号が入った題名だったと思う。

その学生時代の8mm作品は、斬新で、とても興味深い作品だった。
内容はほとんど覚えていないが、
印象深いのは、主役の女の子の顔をフィルムを削って完全に潰していたこと。
和田氏いわく、「顔が気に入らないから」だった。
だから本編中、主役の子の顔が猥褻物のように消されて、1度も見ることができない。


「こんなことをするヤツは尋常じゃないな・・」と思うと同時に、
彼の普段の行動などを鑑みて、ただ者じゃないと思ったものです。


当時、氏と交流があった自分は、素直に「とても面白かった」と氏に言いました。
本人喜んでおりました。
その後、氏は、精神科医になるべく精神病院に行かれたと聞き、
周りの者は「そりゃ、あんた逆だろ!」と強く思ったものです。


最近TVなどで氏を拝見いたしますが、変わってないなぁ・・と心底思います。

む〜む

*1: そのうち岡田斗司夫[rakuten:book:12886087:title]」について書こうかと思っているのだが、岡田が本の中で非常に重要な事件として書いている「DAICON FILM」は、「オタク」という文脈ではなくて、こういった学生サークルの活動の一部として考察されるべきだと思う。

*2:ちなみに田中康夫『なんとなく、クリスタル』が1980年。 映画「波の数だけ抱きしめて [VHS]」の舞台は1982年の湘南にあるミニFM局。 学生サークルの青春モノだったりする。