バラエティ選挙からネット選挙への転換点になるか?

小選挙区選挙制の特徴が強く出た結果だなぁ。
自民が40議席はとるだろうと予想していたので、ここまで雪崩的に大敗するとはちょっと驚き。 地方の一人区でほとんど負けた。 出口調査によると、自民票の3割くらいが対立候補に流れたらしい。 無党派層は、今回は自民には投票せず。 これでは勝てない。


逆風だけは強いが、風を起こしたと思える政党・候補者がいまいち思い浮かばない。 それで「大敗」は無いのではと予想していたが、大外れ。


それにしても、「風」でこれだけ大きく結果が動くのも怖いな。 選挙ごとに政権交代してたら、クリントン在任中に総理が六人交代してたみたいな事になっちゃいそうだ。

社民・共産も苦戦。二大政党制に近づいていると見るべきか。 



「選挙ドラマ」というかバラエティ向けの素材としては「姫の虎退治」と「丸川珠代の波瀾万丈」が双璧だった感じ。
最近の選挙は、センセイ達を泣かせて嗤って土下座させ、悪口雑言を浴びせるお祭りだな。 政策とかなんかよりも、役者の名前を知っているということのみが重要みたいな感じ。


小泉時代には、自民党が「抵抗勢力」を斬るドラマが受けたけれど、いつのまにか自民党が斬られ役になってしまっていた。小泉以前に逆戻りのような印象。


「ネット選挙」という声が一部であるらしいが、相変わらず「ワイドショー選挙」だったようにも思う。
ネット内の反民主な人からは「ネットで情報を集めている人と、そうでない人との情報格差がこの結果」という声が多いという印象。



参院選調査報告Vol.05 第2回調査結果のネット調査結果と選挙結果を比べてみると、共産・社民の方にも不満がありそうだ。 ネット内では、実際よりもう少し支持者が多い。
二大政党とタレント候補の中に埋没した、というような感じか?


なし崩し的に選挙中のネット規制が有名無実化しつつあったけれど、本格的なネット選挙解禁が政治日程に上ってこないかなぁ?
今回の選挙結果だと、民主党以外の所がネット選挙解禁を打ち出したほうが、今後のメリットが大きいのではないかと思うのだが。


こんな選挙結果も気になるところ


・「新・郵政族のドン」片山氏落選で通信・放送業界に波紋
http://www.asahi.com/politics/update/0730/TKY200707300393.html


世耕弘成が一人区で3選。 

【追記】

衆議院議員早川忠孝のblogより 
http://ameblo.jp/gusya-h/entry-10039607176.html

公職選挙法が改正されない理由/政治家の中にある新旧世代の対立


私は、この参議院選挙が終わったら、インターネットを利用する選挙運動の解禁を提案するつもりである。


ただ、そのためには、一般の有権者の選挙に対する関心がどこにあるか、候補者の選択のための情報収集の手段がどうなっているか、その情報収集の手段としてインターネットがどの程度利用されたか、等を客観的データに基づいて分析する必要がある。


このブログの読者の中でそんな研究をされておられる方があったら、是非教えていただきたい。
2007年07月12日


あの〜、今回の選挙を戦ってた、あなたの党の議員達が研究してますから (苦笑
現在の自民党選挙制度調査会のインターネットを使った選挙運動に関するワーキングチーム」座長は小林ゆたか
http://www.kobayashiyutaka.com/

選挙制度調査会のインターネットを使った選挙運動に関するワーキングチーム座長として、次の選挙までにはインターネット利用が解禁されるよう全力を尽くしたいと思っております。

次の選挙っていつだろうか? 


早川忠孝氏は町村派森派)で、去年の総裁選の時は安倍応援団であったようだ。 世耕弘成氏などの若手も安倍応援団だったはずだが、この件については安倍内閣の方が店晒し(というか無関心)にしてたという印象。
アッキーのセレブなblogの評判が悪くて、怖じ気づいてしまったのかな?