アレクサンドル・ソクーロフ監督「太陽」
- 出版社/メーカー: クロックワークス
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: DVD
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幽閉生活ののち暗殺されたロマノフ王家とか、ルイ16世・マリー・アントワネット夫婦などに通じる歴史絵巻という印象。
政治的なことや、歴史考証などとは違う次元での「フィクション」であり、だからこそ普遍性があるように思う。
「現人神」は、空襲や原爆で焼き尽くされてしまったのかも
淡々と、しかし重苦しい戦中の「退屈」な描写と、「人間宣言」を決意し、そして「夫婦」の再会、皇太子に会いに行くまでの開放感のコントラストが凄い。
ヤンキーな米兵(変な言い方だな)に茶化される天皇…
このとき時代が、決定的に変わってしまったんだろうな。
このときから世界中はヤンキーだらけだ。
それにしても、監督の日本と米兵との描き方の差は……かつて王室があった国ならでは、なんだろうかなぁ?
イッセー尾形が似ている!!
桃井かおりって大丈夫か? ソ連留学経験があるから、抜擢されたのかなと思ったら、意外なことに好演(失礼)。
マッカーサーには、若干の違和感が有ったりするのだが
悪夢のシーンはハウルの動く城 [DVD]みたい。
ナマズの研究をしている人にも、是非見てもらいたい映画だった。