伊東乾とは

指導が悪いからといって、院生の指導教員をはずされたそうだ(上野千鶴子氏による)


放送大学大学院で講師もやっています。
才能教育論('06) −身体活動能力の開発− シラバス
http://www.u-air.ac.jp/hp/kamoku/daigakuin/kyoiku/s_8940215.html

【CD】

能面

能面

京都をイメージとした作品集第4

京都をイメージとした作品集第4

【発言など】

第4回開高健ノンフィクション賞受賞後、いろんなメディアで活発に発言

DISC GUIDE  http://www.ntticc.or.jp/pub/ic_mag/ic026/html/126.html

文春図書館 著者は語る


豊田亨が失踪、つまり出家という名目で拉致されたのが92年4月。95年3月の地下鉄サリン事件以前から、彼が『ボーディサットヴァ・ヴァジラパーニ』となり、オウム真理教の科学担当者として仕事をしていることは知っていたので、実行犯だったと聞いて最初に思ったことは『やっぱりな』ということでした」


東京大学助教授の伊東乾さんと、元オウム真理教「科学技術省」次官の豊田亨(一審二審で死刑判決、最高裁に上告中)。東大の同級生同士で、実験のペアだった親友二人を分けたものは何だったのか。伊東さんは本書でその答えに迫るべく、あの事件の日と同時刻に、豊田が乗った地下鉄日比谷線へと乗り込んだ−−。


「事件から4年ほど経って弁護士の依頼で豊田と接見を始めて以来、再発防止ということをずっと考えてきたんです」


伊東さんは豊田との接見、手紙のやりとりなどを通して、マインドコントロールの解けたかっての親友を“社会に役立てる”方法を模索し始める。オウム真理教に騙されたエリート=豊田の死刑をこのまま確定させて、あの地下鉄サリン事件を過去の忌まわしい記憶にするのではなく二度とあのような犯罪を起こさないために、豊田の経験を生かすべきだ、と。


「豊田は現在小菅拘置所にいます。ありうる選択肢としては、無期懲役が確定すること、つまりこの社会の片隅で現行法の裁きの下、生きることを通して罪を償うことでしょう」


豊田の足跡を追った経緯、拘置所で再会した親友、オウム真理教のマインドコントロールの手法やその思想的、歴史的背景。オウムを様々な角度から検証した本作で、伊東さんは第四回開高健ノンフィクション賞を受賞した。
終章には、豊田自身による再発防止の呼びかけといえる第一審の最終弁論後の意見陳述を付記している。


「海軍には、黙って任務を遂行し失敗しても言い訳をせずに黙って責任をとるサイレント・ネイビーという伝統があります。しかしこれでは、失敗から何も学ぶことができない。闇雲な沈黙ではなく、後進に必要な失敗学を残す必要があると思うんです。本作のタイトルは、私たちひとりひとりがサイレント・ネイビーと訣別しなければならないという意味を込めたものです」


地下鉄サリン事件から10年以上経ち、オウム真理教への関心が薄れるなか、伊東さんは出来るだけ多くの人に本書を読んで考えてほしいと言う。


「タイトルは何度も変えましたし、表紙も暗い感じにせず気軽に手に取れるようにしたかった。未来は私たちが選び取るものだから」


死刑判決を受けた人物の社会復帰を訴えるという、その型破りな意向に注目が集まりがちだが、伊東さんが本書で訴えるのは、あくまで同じ過ちを繰り返す沈黙に別れを告げることである。


「いま、彼は拘置所で、あらゆる私利私欲を超えた見地から、どのように犯罪を防止していけばよいのかなどを自らの経験に基づいて語ってくれています。彼は東京大学が排出した優秀な科学者OBの一人であることは間違いなく、『武器使用の経験があるテロリスト科学者』という特異な体験をし、現在は社会に貢献したいと心底思っている“人材”です。『豊田を許してやってくれ』ではなく、例えば、あのような経験をした彼が様々な犯罪防止のタスクフォースに参画することは、社会の知財の有効な再分配といって過言ではないと思うんです」

著者も、この著書のこともNHK『週刊ブックレビュー』のゲストとして招かれたのを見て初めて知った。
ブカブカの白いニットキャップに真っ黒なサングラスで登場し、「作曲家・指揮者」とテロップが流れ、物理学専攻の東大助教授だと知ると「何者?」というインパクトが強かった。しかも、「第四回開高健ノンフィクション賞受賞作」のこの本が、オウム真理教の地下鉄サリン実行犯となった同級生の話だと知ると、ますます訳が分からなくなった。
http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2007/01/post_885d.html

地下鉄サリン事件実行犯の、事件当日の格好のつもりだったらしい。
他にNHKで「地球特派員」として海外取材もやっています。 

【書評など】

『さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生』

http://www.shueisha.co.jp/bungei/metro/
選考委員の選評が読めます。 重松清 田中優子 筑紫哲也 佐野眞一 崔洋一

【あとがきのあと】 「さよなら、サイレント・ネイビー」、伊東乾氏


帰ってきた音楽家の異色作


 20代で「東大出の天才音楽家」ともてはやされたが、バブル経済崩壊後の十数年は沈黙。第四回開高健ノンフィクション賞を受賞した本書でようやく、一般の視界に戻ってきた。
 「40代以降、まともな音楽を作曲、指揮の両面で行うには、広範な層の人々と再び接点を持つ必要があると思い、本を出すことにした」という。題名は英国の大航海時代以来、「政治に口を出す陸軍と違い、黙って任務を遂行し、失敗しても言い訳せず責任をとる」のを潔しとしてきた海軍の行動様式から採った。
 主人公は大学院の物理学専攻で同級だった、地下鉄サリン事件豊田亨被告。獄中の旧友と接見を重ねながら最高裁へ上申書を書き、それを基に異色の本書を記した。第二次世界大戦敗戦からオウム真理教に至るまで、日本社会が体験した「個別の要素に還元できない全体の劇的な変化」=「創発」の図式を解き明かしながら再発防止を説く。
 30代半ばで助教授に任官され、「情報詩学」研究室を開いて以降、2000人近い学生に創発と沈黙の恐ろしさを語りかけてきた。音楽番組の仕事を通じて知り合った島津製作所松下電器産業などの企業の協力で最新の機材を借り入れ、マインドコントロールの脳機能の可視化測定も続ける。実践重視の研究にこだわるのは「第2、第3の“豊さん”を生んではならない」との思いがあるからだ。
 音楽の分野では理想を共有する奏者を募ってオーケストラを組織、世界平和を祈念する演奏会の企画と指揮を始めた。スイスのルツェルン音楽祭では作曲と指揮の大先輩、ピエール・ブーレーズのアカデミーに通い、師の譜読みと指揮動作、脳機能、神経回路と音楽の関係を画像解析する。何を研究、分析、発表するにしても、著者の根底にあるのは人間への桁(けた)外れの優しさである。

【その他】

従姉のblogより  http://perrods.exblog.jp/3817030

いとこのけんちゃん(伊東 乾)は私より
ひとまわり以上も若く、子供の頃は
ずっと年上の私たち姉妹を相手に手品をするのが得意で
子供なのに確かプロのマジシャンに習っていたと思う。
そしてそのころからとても難しい事を言っていた記憶がある。

  • ■5月13日(日)17:00開演 双子座三重奏団

曽我部清典(トランペット)、中川俊郎(ピアノ)、松平敬(声)
渋谷・公園通りクラシックス
当日3000円、予約2500円

今回で三回目になる双子座三重奏団のライヴ。 鈴木治行、伊東乾両氏の新作初演が予定されているそうです。
http://tierkreis.web.infoseek.co.jp/weblog/archives/2007/03/post_116.html

  • 東大書籍部の売り上げ状況? 

11月29日

書籍部に行くと、どうしても、本を何か買いたくなるね。
まあ、欲しい本はいっぱいあるからいいんだけど。

つうか、書籍部、本の選択悪くないか?
今更、オウムの本買う?伊東乾って人の。
そんなのよりは、小谷野さんのちくま文庫のをもっと入れれば良いのに。
何気に東大生は小谷野好きが多いと思うんだけど。

1月12日

で、書籍部へ。
何でか知らないけど、レイアウトが変わってた。
新書をアソコに持って行くな。
ったく。
つうか、工学部とかで「動線」の研究やってないのか?
経済学部で、店舗のレイアウトとかやってないのか?
『新しい社会学のあゆみ』売れまくってたな。
もっと仕入れとけば良いのに。
『搾取される若者たち』なんか、うず高く積まれています。売れねーよ。
伊東乾も、売れ残りまくりじゃない。
http://blog.livedoor.jp/beyondthegod/