20年前の反省から40年前に逆戻り?

大塚英志は「M君を守る」と真っ先に声を挙げた。しかし裁判が進むにつれて、宮崎勤はオタクの代表でも典型例でもないというのが明らかになっている。


大塚は、今回の事件を40年前(1968年)の永山則夫を思い浮かばせる事件と感じているようだ。

特集ワイド:秋葉原殺傷事件 問われる「社会の責任」−−大塚英志さんに聞く
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080617dde012040012000c.html

加藤智大については、いろんな識者を始め、ネットでさまざまに論じられているわけだが…
なんちゅうか、オタク・非モテワープア・田舎の元秀才・家庭の事情とか、いろいろと語りやすい切り口が有りすぎることの方に違和感。


こっち20年のスパンでの回想している、毎日新聞としては珍しい(?)無署名コラム

余録:宮崎勤死刑囚の20年
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20080618k0000m070164000c.html
▲「心の闇」という言葉がひんぱんに使われるきっかけの一つは事件の公判で何度か行われた精神鑑定をめぐる報道だった。この言葉もその後の冷酷で不条理な犯罪の続発と共に、人々の漠然とした不安に根ざす時代の言葉になってしまった▲刑執行で法の裁きは終わった。だが何かの問題が解決したわけでも不安が解消するわけでもない。それどころか秋葉原通り魔事件では容疑者の心の闇と共にその社会的背景も論議の的となっている。この20年を振り返ればむなしい。


なんていうか、20年前の反省から40年前に逆戻りしているような気がしないでもない。