善悪の彼岸へ
- 作者: 宮内勝典
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/09/05
- メディア: 単行本
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先日やっと読了。
人間の未来を問いつづける作家が、その誕生の背景や、病理、思想、教義を徹底検証して、論破する。いま、先進国の明るい闇がひろがっている。もっと、光りを!
「論破」したと言ってるのは、麻原の説教の一部分のみだった。
意外に思ったのは、HPの記述を読んで渾身の書き下ろしかと思ってたら、雑誌連載とホームページに掲載されたモノを編集した本だったこと。
主にアメリカ西海岸のカルトとオウムとの比較に重点があてられていた。
いわゆる自滅型の普通(?)のカルトと、テロを計画したオウムとの違いが主なテーマのようだった。
宮内氏のタントラ・ヴァジラヤーナについての考察は、ちゃんと検証されたモノなのだろうか? 「直感」のみで書いているような気がしたけれど。
宮内勝典の解釈は、中沢新一が元ネタのような気がする。 そしてそれは藤原新也も共有している解釈のような気もするが…
ここあたりについて島田裕巳が書いていたと思うが…
まぁ、あれこれ疑問ばかりが脹らむ結果になった。