国籍法改正騒動の主体は、鬼女と非モテ

「数万人」のインパク

11月初めに騒がれ出したときは「また国士さまが…」程度の認識だった。

この継続スレは3までいっているが、まだ1日1スレ程度の盛り上がり。
本格的に盛り上がってきたのは、11月4日の閣議決定と、スレタイの工夫のためじゃないかな?

この前スレのタイトルは「【政治】日本人の父が認知すれば、日本国籍取得OKに…国籍法改正案を閣議決定[11/04]」だったりする。



【参考】

数万人」というのは、かなりインパクトがある数字だ。
最大では10万人超なんて数字も出てくる。 おそらく↓の話が、いろいろ変形して伝わっているのだろう。*1

違憲判決が出たとき鳩山邦夫法務大臣(当時)も「万単位くらい」と認識している。

つまり,今回の原告であった方々,つまり日本人の父親と外国人の母親で生まれた後に認知しているというケースだと思いますが,相当数おられるという情報がありますけれども,多分,少なくとも万単位だということです。
(平成20年6月6日(金) 法務大臣閣議後記者会見より)
http://www.moj.go.jp/kaiken/point/sp080606-01.html


なんでこんなに人数が多いのか。 原因の一つはフィリピン女性が大量に日本にきていたから。
興行ビザ規制が始まった2005年前までは、最高時で八万人超のフィリピーナたちが毎年毎年日本のスナックやフィリピンパブへ出稼ぎに来ていた。


だけど、この「数万人」という数字は、いわゆる「特ア」ちゅうか主に中国人・韓国人のことだろう、という話になっていく。

無視されるフィリピーナ

厚生労働省の平成19年度「父母の国籍別にみた出生数の年次推移」から一部切り出してみる。

昭和62年 平成2年 7年 12年 16年 17年 18年 19年
総    数 1 346 658 1 221 585 1 187 064 1 190 547 1 110 721 1 062 530 1 092 674 1 089 818
父日本・母外国 5 538 8 695 13 371 13 396 13 198 12 872 14 040 14 474
母の国籍                
韓国・朝鮮 2 850 3 184 3 519 3 345 2 749 2 583 2 593 2 530
中国 803 1 264 2 244 3 040 3 510 3 478 3 925 4 271
フィリピン 5 488 4 705 4 558 4 441 4 998 5 140
タイ 851 736 579 509 512 507
米国 188 161 178 142 131 122 130 141
英国 55 51 50 47 51 53
ブラジル 406 397 290 217 256 268
ペルー 105 85 105 92 99 98
その他の国 1 697 4 086 525 895 1 226 1 383 1 476 1 466

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii07/brth8.html


これは日本国籍を取得した赤ん坊の人数。 フィリピン人母親から産まれた子が一番多い。
つまりはフィリピン人の「ジャパゆき」ホステスと「現地妻」が相当数いるってことだろう。


これを田中康夫はどう表現しているかといえば

“身勝手な行為”で外国人女性との間に子を儲けた日本人男性が、婚姻も同居もしないが、日本国籍だけは子に付与せよ、と法務局の窓口に出向いた場合、写真等を添付の書類が整っていれば、、「届出制」で受理する。それが、今回の「改正」です。

http://www.love-nippon.com/daihyo_M2008.htm#158

なにが「驚く勿(なか)れ」なんだろうか?
国籍法改正の趣旨は、日本人男性の“身勝手な行為”で日本国籍取れない状況にある子供をどうするかということ。

この悪文から、よけいな形容をはぶいて

外国人女性との間に子を儲けた日本人男性が、日本国籍を子に付与せよ、と法務局の窓口に出向くと、法に従って受理される。
国籍法改正後は生後認知のみされた非嫡出子にも、日本国籍が付与されるようになる。
しかし偽装認知が心配である。 なぜならば、婚姻も同居もしていなくても、写真等を添付の書類が整っていれば、「届出制」で受理されるからだ。

とか、書けばいいのに。


彼は偽装認知を問題視している。
しかし、この文章は「身勝手な行為」「婚姻も同居もしないが」のせいで、日本人男性とフィリピン人女性の交際そのものを道徳的に非難する意図が露わになっている、と感じられる。

彼は、改正で婚姻要件が削除されるのは「身勝手な行為」を容認するモノだ、と考えているのだろうか?


国籍法問題で論じられる「外国」は中国・韓国・北朝鮮ばかり。 
フィリピーナは、ほとんど無視されている。

婚姻要件の削除

あちこちにコピペされまくった「【国籍法】改悪は日本解体最終戦 (水間政憲)」に、こんな一節がある。

皇室典範】と表裏一体の関係をなす【国籍法】を破壊する行為は、「文民極左革命」なのです。

今回の騒動で興味深いのは、2ちゃんねるの既婚女性板の活動が目立っていることだ。
「なんでそこまでする」とも感じるけれども、改正後に婚姻要件が削除されるのも一因ではないかと考えている。
彼女たちは、旦那が外国人女性と不倫してできた婚外子が、日本国籍を得る法律改正、と感じていたりするのじゃないだろうか?



また、ニュース速報+板の国籍法スレに貼られていた関連スレも興味深い。

少子化の話題でもあるけれど、非モテ毒男を意識した関連スレのように思える。


「自分勝手に産んどいて」「今更何が助けてくれだ」「自分が蒔いたタネは自分で刈れ」といった感情より、外人女とやりまくった男の後始末をこっちに回すな、という声が強いような気がしている。

ちょっと訂正
「自分勝手に産んどいて」「今更何が助けてくれだ」といった声より、「外人女とやりまくった男の後始末をこっちに回すな」という感情の方が強いような気がしている。




今回の騒動の主体は、鬼女と非モテじゃないか?


【関連】

「普通の恋愛」「下心率」ってのが興味深い。 書いている人が毒女か鬼女か毒男かは知らないが(ということにしておこう)

*1:NPO団体・新日系人ネットワークの代表のコラム曰く『私のSNNにおける統計資料から経験的に推定すればこうなる。日本の戸籍謄本に記載されている子供が約25%(ここ一年以上殆どこの率は動かない)だ。そしてこれが10万人だから、分母になる新日系人の総実数(日比双方に分かれて住む)は、何と40万人にもなる。更に離婚率が統計上でも33%、私の多数に渡る面談調査の感じから推定すれば、少なくても半数(50%)が離婚だから、どう考えても10万人の内5万人が父母と日本に住み、別に同数の5万人が二重国籍で母とフィリピンに住んでいると推定しても大過なかろう。合計すれば10万人になる。』