「ノンノン人形」とジミー・ペイジ

ポルナレフはレコード会社と契約するときに、イギリス録音を条件にしていた。
デビュー曲「ノンノン人形 La Poupée qui fait non 」で12弦ギターを弾いているのがジミー・ペイジ


ペイジのスタジオ仕事をまとめたCDにも収録されている。

Zoso WORKS 1957-1967

Zoso WORKS 1957-1967

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ブリティッシュインベンションを支えた売れっ子スタジオマンだった彼が、バンド活動を活発化し始めていた頃だ。 ジャケット写真は、おそらく1967年ころ。

 

ペイジはドノヴァンとの仕事を始めた時期でもある。
当時ブレイク中のドノヴァンは、「イギリスのボブ・ディラン」とか「ボブ・ディランのパクリ」とも評されていて、そこから脱皮しようとしていた頃だ。

 

当時のヨーロッパには、「イギリスのディランがいるなら、自国もディランが欲しい」という空気が有ったんじゃ無いだろうか?
そこに「ノンノン人形」がぴったり当てはまった。
いわゆるストリートミュージシャだった経歴、3コードのシンプルな曲構成、12弦アコギの響きなどもあり、待望の「フランスのディラン」「大陸のディラン」として大ヒットしたような気がする。

 

ドイツ語・スペイン語・イタリア語のバージョンも直後に録音された。
ドイツ語版のプロモーション映像


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注目したいのは、低いギターの構え方と奏法や決めポーズ。
当時のロンドンの流行を、いち早く取り入れているように見える。
もうちょっと踏み込んだことを言っちゃえば、これはジミー・ペイジの影響なんじゃないのか?

ちなみに、こういう低いギターの構えは、この1966年だけだ。