元厚生次官ら連続殺傷事件犯人の様子を見て思い出した映画


アメリカ大統領候補を暗殺しようとした男を描いた映画、でもある「タクシードライバー」。


この映画の主人公のモデルになった男がいる。
wikipedia:Arthur Bremer

彼は1950年生まれ。 1972年5月15日、大統領選挙出馬を狙っていたアラバマ州知事ジョージ・ウォレスを銃撃した。
事件は映画フォレストガンプの中でも言及されていたりする。


2007年11月9日に釈放されたときのニュース映像。


銃撃されたときの映像も上がっているんだな。


ジョージ・ウォレスも映画化(テレビ化?)もされているみたい。 なぜか日本語字幕付



ともあれ、暗殺計画を克明に記録したブレマーの日記をモチーフに、ポール・シュレイダーが映画「タクシードライバー」の脚本を書くことになる。

主人公を演じたロバート・デニーロは、このとき33歳。 映画では自称元海兵隊員という設定なので、それなりの社会経験はあるようだし、キレると怖い、いつキレるかわからない不気味さがあった。


元厚生次官ら連続殺傷事件犯人の風体をみて、どこか映画の中のデニーロを連想した。



ピーター・ガブリエルも、日記を元に歌にしている。 こっちのほうが日記に忠実かも。


実際のアーサー・ブレマーは、犯行時は21歳。 だから、映画のモチーフにはなってはいるけれど、実在の暗殺者とはちょっと違う。(とはいえ、かなり参考にしているのだが)

どちらかといえば、秋葉原無差別殺人の犯人のほうが近いのかもしれない。


今風に言えば、学生時代から非モテで、エロ本と銃が唯一の友達。
やっと女の子とつきあえても、初デートのときポルノ映画館にいって振られちゃう。
暗殺前の3ヶ月は、車の中で暮らしてた。


彼は日記に、映画「時計仕掛けのオレンジ」に影響されたと書いていた。
そのせいもあったのか、キューブリック監督は事件後は劇場公開を許可しなかった。