鳩山由紀夫氏はEUのバローゾ委員長と面識はあるのだろうか?

本人のサイトに掲載されている論文が、海外メディアにも取り上げられた模様。

A New Path for Japan
http://www.nytimes.com/2009/08/27/opinion/27iht-edhatoyama.html


ここには英訳と韓国語訳が載っている。 そこまでやるなら、中国語訳も作ればいいのに。

2009年8月10日 「私の政治哲学」
http://www.hatoyama.gr.jp/masscomm/090810.html


海外での反応はどうなのかな?
まだ、本格的には論じられてはいないようだけど

ヨーロッパの過去から今の日本に伝えたいこと 鳩山由紀夫氏の友愛精神(フィナンシャル・タイムズ ミュア・ディッキー東京支局長)
http://news.goo.ne.jp/article/ft/politics/ft-20090819-01.html


鳩山氏はEUの理念をものすごく評価している。 リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデンホフ=カレルギー伯爵への崇拝の念がものすごい、というのだけは分かったけれど、次期首相を目指す政治家の論文とは思えないな。



ところで鳩山由紀夫氏は、EU首脳と面識があるのだろうか?
本人や民主党サイトで検索してみたのだけれど、公式に会っているような記述が見つからない。
EU委員長は洞爺湖サミットなんかで2回くらい来日してるけれど、会っていないのかな?


バローゾ委員長と会談したら、カレルギー伯爵で盛り上がったりするんだろうか?
EU首脳は「アジア共通通貨」についてアドバイスしてくれるはず、と信じていそうな所が怖い。
今年はユーロの10周年だけど、鳩山氏の現在のユーロの評価はどんなものなのかな。


読めば読むほど、本当に外交が出来るのか不安は増すばかり。
政権を取ったら、まずオバマさんと会って信頼関係を築きたいとも言っているけれど、話が噛み合うのかな?



それと、中国とも上手くつきあえるのかも不安だ。
論文の中で「覇権」という言葉を使っている。

 アメリカは今後影響力を低下させていくが、今後二、三〇年は、その軍事的経済的な実力は世界の第一人者のままだろう。また圧倒的な人口規模を有する中国が、軍事力を拡大しつつ、経済超大国化していくことも不可避の趨勢だ。日本が経済規模で中国に凌駕される日はそう遠くはない。
覇権国家でありつづけようと奮闘するアメリカと、覇権国家たらんと企図する中国の狭間で、日本は、いかにして政治的経済的自立を維持し、国益を守っていくのか。これからの日本の置かれた国際環境は容易ではない。

首相に手が届きそうな人にしては、妙に物騒な言葉を使っちゃってる。
中国から抗議されても不思議ではない言葉だけど、いまのところは幸か不幸か反応無し。


【追記】
米国での反応

asahi.com朝日新聞社):米紙に寄稿の「鳩山論文」相次ぎ批判 米国内の専門家ら - 2009総選挙
http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908280447.html