「しゅごキャラ!」ってどんなマンガ?

このblogの読者層ってのが、最近今ひとつ分からなくなりつつあるので解説。

何に載ってるの? どこで観れるの?

しゅごキャラ!』は、PEACH-PITの漫画作品。「なかよし」(講談社)2006年2月号より連載中。
「なかよし」は「りぼん」(集英社発行)・「ちゃお」小学館発行)と並ぶ、三大小中学生向け少女漫画雑誌のひとつ。 現在は「ちゃお」がシェア独走状態。大きく水をあけられて「りぼん」、さらに不振な「なかよし」という状況。


なかよしは1992年からの『美少女戦士セーラームーン』シリーズの成功から、変身物が多くなったという印象。 『カードキャプターさくらCCさくら)』『プリキュア』は、大きなお友達にも大人気。
アニメ化には一番熱心な雑誌だ。


テレビアニメは2007年10月よりテレビ東京系列局他にて放送中。
デジなか --なかよし公式サイト-- http://www.nakayosi-net.com/
アニメ公式:http://shugo-chara.com/
テレビ東京公式:http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/shugo-chara/
PEACH-PIT公式:http://p-pit.net/shugo/
タカラトミー公式:http://www.takaratomy.co.jp/products/shugo-chara/

誰が作っているの?

PEACH-PIT(ピーチ・ピット)という、千道 万里(せんどう ばんり)とえばら 渋子(えばら しぶこ)の2人の女性漫画家コンビが描いています。
同人誌から商業誌デビューという経歴。 同人時代はSF系なのかな?
読者層は年齢・オダ度が高めだったかも。
ローゼンメイデン』が、何故か麻生太郎と共に大ヒット。
しゅごキャラ!』は、彼女らとしては初の「少女マンガ」。 「なかよし」生え抜きではないけれど、現在は看板作家。



アニメスタッフのなかではシリーズ構成の島田満が注目かな。1990年代の名作劇場のメイン脚本家だ。


キャラクター商品は、まだ種類が少ない。
ファッションに力が入っているような印象がある。 両親の趣味でそういうファッションをしているという設定。
ファッション誌「KERA!」と関係が深そう。 主題歌を歌っているアイドル達が登場していた。*1
KERA!今月号の特集は「Punk Lolita Gothic 大好きブランドカタログ」

誰が観ているの?

主人公は小学校五年生の女の子。 当然対象年齢もそこあたりです。
コミック・アニメ共に、ローゼンとかハロプロ関係(主題歌を歌っている)や声優でオタを釣るような戦略ではなくて、普通に真っ当に真面目に女児向けとして作られている。
そして「なかよし」の看板として普通にヒットしている。


とはいえ、Yahoo!のblog検索・キーワードの注目度をみると、同じなかよし連載のプリキュアに差をつけられている



藤本由香里が原作のコミックを2007年10月 25日の朝日新聞夕刊で紹介
http://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20071025/SyugoChara_Asahi


伊東剛が、ちくま2007年12月号で紹介。
オタク文化の現在]10・「キャラ化するニッポン」 http://www.chikumashobo.co.jp/pr_chikuma/0712/

どんな話?

「秘密のアッコちゃん」から続く正統派の魔法少女マンガ。
島田満のblogによると

主人公は小学校五年生のあむちゃん。
学園いちのクール&スパイシーをほこるカッコいい女の子。
でも、ほんとうは、すなおになれないだけ。こわがり、びびり症、臆病なんです。そのあむちゃんがほんとの自分になりたいと願ったとき、アララ!しゅごキャラが生まれちゃいました……!

しゅごキャラ」って何?

「守護霊」と「キャラクター」からネーミング。 「心のタマゴ」から生まれ、子供の姿をしている。


一人にひとつのしゅごキャラというのが一般的だが、複数のしゅごキャラを持つ人(主人公を含む)も居る。


しゅごキャラは「なりたい自分」「本当の自分の分身」「自分の可能性」らしいが…。 外キャラと正反対の性格をしていることが多い。
独立した人格を持っていて、勝手に飛び回ったりしている。

何かと戦っているの?

「敵を倒す」という話ではありません。
プリキュアみたいな格闘技系のバトルではなく、魔法合戦風味だな。
アニメでは、まだ本格的な「戦闘シーン」は無いけれど、なかよし2月号で「バトル」らしきものが…

エンブリオつていうまほうのたまごをねらう、イースター社のことも気になるけど、ほかにもいろんなことがおこりそうな予感…がいっぱい!!

タカラトミーのサイトより)

見所は?

人によって様々だな。
ファッションも見所のひとつかも。
「キャラ」という概念とか「本当の自分」というのが面白いという人が多いようだが…
過去のアニメ・マンガからさりげなく引用されているネタが多いから、大きいお友達は元ネタ探しも楽しいかも。

*1:「オシャレ魔女ラブ&ベリー」とは違う客層を狙っている http://osharemajo.com/