21日の日本記者クラブ主催「公開討論会」など

麻生福田両氏の公開討論会全文
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ノーカット工房で公開中

https://al.ssl.dai2ntv.jp/blog/nocut/2007/09/post_259.html
クールな福田康夫氏vs.オタクな麻生太郎氏。決戦直前の公開討論会

「決戦直前」なぁ…。 地方予備選の投票締め切りが迫る中、この討論会でどちらを支持するか決める、というような日程にはなっていない。 夕方のニュースで、既に地方票集計作業をやっていた。


地方の様子(長野県の場合)

【自民総裁選】錯綜する情報、謀略戦の様相  (追撃コラム&取材メモ)
 麻生大逆転はあるか? 中央の指示を聞かない地方


前回の総裁選は党本部の決定の元で行われた。したがって各県連も足並みを揃えた。時間的にも余裕があったので、準備も十分だったが今回はそうはいかない。
長野県連の場合、前回は投票用紙の往復はがきを印刷する余裕があったが、今回はそれができなくて、同封したはがきに投票者自身が切手を貼って返送することになっている。これだと一手間かかるので投票率が下がることが予想される。前回は約60%だったが、今回は30%ぐらいではないかと見られている。

21日の討論会で地方票は動くだろうか?
麻生→福田というのは考えにくい。 
福田→麻生というのは、有りうるとは思うが少数と推測。 福田支持者は棄権にまわるのじゃないかな。 


1:各候補者の主張

福田康夫氏。 校長先生の朝の朝礼みたい、という印象。 道徳に触れたのに、ちょと驚いたかも。 道徳の話をするのは、政権末期の総理だけ、という私の勝手な思いこみが有るせいだけど。 これが最後の演説になっても悔いはない、という覚悟はあったように思う。



麻生太郎氏。 これも、ちょっと驚いた。 日本の歴史、特に天皇制について述べている部分。
これは「国民」相手の選挙ではなく、「自民党党員」向けの総裁選なんだな、と改めて思う。 自民党の地方の保守主義者(おそらく高齢)の党員向けの演説なのだろう。
漫画を日本歴史の文脈の中に位置付けた部分も、自身の「いい年して漫画オタクとは」批判に答えるモノだろう。

とはいえ、国際会議で日本代表が語るスピーチといっても充分に通じる、練られた内容だと思う。


2:候補者同士の討論

麻生氏がマジな論戦モード。 戦闘能力が高いwww
なぁなぁの討論で、その後のポスト狙いのようなそぶりは見せなかった。
現役の強みで、3年前に官房長官を退いた福田氏を具体的な事項で責めまくる。


福田氏の反撃らしきものは、「誇れる国」についての質問だが……
麻生氏から「自虐史観には組みしない」という言葉を引き出すが、これは普通の選挙だと得点なのかもしれないけれど、これは自民党総裁選。
ニュースでも、このことについては触れる局は無かった模様。 右派・タカ派などと騒がれない時代の風になってきたのかなぁ、

3:記者陣からの質問

記者相手ならば、福田氏は落ち着きを取り戻したという印象。
ただなぁ… 拉致問題を自分の内閣で解決、という真意を聞かれ「現場の担当者から、現状の交渉状況を聞いてから方針を決める。 あの言葉は、北朝鮮へのメッセージだった(大意)」というのは、ちょっとあきれたかも。


スピーチ、討論で圧倒し、記者からの質問にも「実績と即戦力な現役」を協調していた麻生氏。
3年のブランクがあり、自身の政策が未だ不明確、誰がブレーンになっているかで政策を想像しなければいけない福田氏。

という印象。